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白黒思考をやめたい|「正しさ」で疲れやすい私の思考のクセ

カウンセリングを始めてから、ストレスを感じた出来事を記録するようにしている。
ある日の出来事は、「逆走してきた自転車にイラっとした」ことだった。

場所は、自転車の進行方向を示す矢印が描かれた道路。
それなのに、ある女性が平然と逆走してきた。
思わず、心の中でこう叫んでいた。

「道路に進行矢印が書いてあるだろ!せめて少しはすまなそうにしろよ」

これが私の自動思考。
でも落ち着いて考えてみると、その場所は交通量も少なく、危険ではなかった。
平然と逆走する彼女にイラっとし、帰宅してからもモヤモヤしているのは、私の勝手だ。
彼女は私の存在すら知らないだろうというのに・・・

この出来事を振り返る中で、自分の思考のクセに気がついた。
私はいつも、「自分と相手、どちらが正しいか」を心の中でジャッジしている。

電車に乗り込む順番。
電話での問い合わせ時、担当者の話し方。
道を歩いていてすれ違う人の態度。
本当に些細なことでも、正しさの裁定を下そうとしている。

それはとても疲れる。
ずっと「正しさの裁判官」をしているようなものだから。

だから最近は、そんな思考が出てきたとき、
そっと自分に問いかけるようにしている。

「それって、本当に大事なこと?」
「それって、どっちでもよくない?」
「マイナスの感情に引きずられて損をするのは誰?」

一呼吸おいて、自分にやさしく語りかける。
まだうまくはいかないけれど、こういう積み重ねが、
思考のクセを少しずつ変えていってくれるといいな。

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